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「いじめ」によって新入社員がうつ病になり退職することになった

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ある日、私と同じ会社に勤めている嫁からこんな話が。

 

「新入社員がうつ病になって辞めることになった」

 

私が自宅療養をしている間に、会社でまさかの出来事。

 

そして、少なくとも私が入社してからの10年間では聞いたことがない。

 

なぜそんなことになったのか、嫁に聞いた話を今日はお伝えします。

 

配属して当初は何の問題もなかった

うつ病になって辞めることになったのは、新入社員の女性A。

 

Aはうちの会社では久しぶりの支店配属の女性社員でした。

 

その支店は以前私も所属していたことがあり、過去には人間関係のトラブルで派遣社員が頻繁に辞めていくことがありましたが、現在では人間も入れ替わりここ最近は何もトラブルはありませんでした。

 

そんな『いわくつきの支店』に配属されたものですから、配属された話を聞いていた私は少し心配していましたが、何も問題なく前向きに仕事に取り組んでいたようです。

 

きっかけは派遣社員からのいじめ

けれども、研修を終え配属してから1ヵ月経った7月、問題が発生しました。

 

それは、派遣社員の女性Bからのいじめです。

 

いつもBは定時中にダラダラと仕事をし1時間に1回のタイミングでタバコ休憩に行き20分は帰ってこない、残業時間になるとやっとまともに仕事をやり始めるとのことでした。

 

そんなBと仕事を一緒にしていたAは、Bが残業時間まで仕事をしないがために定時で帰ることができず仕方なく残ることが多かったようです。

 

そんな日が続いたある日、上司の係長Cから「資料はまだできていないのか?」と聞かれた派遣社員Bは「Aが遅く仕事を振ってきたからまだできていない」と答えました。

 

またある時は、係長Cに「資料の内容が間違っている」と指摘されたBは「Aが作成したから知りません」と皆の前で露骨にAのせいにする。しかし、内容を間違えたのはBだという。

 

ここまでされても、Aは新入社員であるからこそ何もできませんでした。

 

また、Bに対してAは何も悪いことをしていません。(仮に悪いことをしていたとしてもやり方が卑劣だ)

 

それなのに、Bはこのようないじめを日々続けていきました。

 

係長Cはというと、一連のいじめに対して何も言いませんでした。

 

厳しく指導すれば教育なのか?

そんな日々が続いたため、Aは仕事中も覇気がなくなり不眠や食欲がなくなり憔悴していきました。

 

その姿を見た課長Dがこんなことを言いました。

 

「甘えるな」

「やる気を出せ」

「お前が採用されたために不採用になった奴らもいるんだぞ」と。

 

新人教育のつもりかもしれませんが、厳しさをはき違えていると思いませんか?

 

Aとしても誠実にしっかりと仕事をしたかったはずです。新入社員なら最初は誰でもそうだと思います。

 

しかし、それを派遣社員Bに妨げられた上に課長Dからは心無いことを言われ、精神的によりいっそう参ってしまいました。

 

そして、9月初旬に課長Dから「頭を冷やすために一週間休め」と言われ、Aは一週間休んでも、その日を境に会社に行くことはありませんでした。

 

その後、病院を訪れ「うつ病」と診断が出ました。

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未来ある若者を潰した罪は重い

なぜ、派遣社員BはAに対していじめを行ったのでしょうか?

 

真相は分かりません。

 

ですが、決して許されることではありません。

 

社会人として歩み始めたばかりの未来ある一人の若者が潰されたのですから。

 

きっと、Aの心には一生拭い去ることのできない傷ができてしまったと思います。

 

だって、入社して半年も経たないうちのいじめなんですから。

 

きっと、何が自分の身に起きているか分からなかったと思います。

 

きっかけは派遣社員Bでしたが、係長Cと課長Dも加害者です。上司失格です。

 

最後に

この話は会社の中でも大きな衝撃だったようなので、恐らく係長Cと課長Dには何かしらの制裁が、派遣社員Bに対しては契約を更新しないことが予想されます。

 

派遣社員Bが主原因ですが、その場でフォローをしなかった係長C、指導方法を間違えた課長Dの罪も重いです。

 

それだけのことをしたんですから、当たり前です。

 

けれども、このようなことをしてもAは会社には戻ってきません。

 

新入社員というと電通の事件を思い出します。

 

社会に出て右も左も分からない状態だからこそ、死という選択をしてもおかしくなかったはずです。

 

生きていればどうにだってやり直しができる。

 

Aにはまずはしっかり休んでもらって、働けるようになったら別の会社で再スタートを切ってほしいと切実に願っています。